- 自販機オペレータはブラック
- 体が壊れるまでしか働けない、若いうちしか出来ない
- 自販機オペレータの仕事だけは辞めとけ
こんな間違ったイメージ持っていませんか?
実はそんなことは無いのです。全てが間違っているわけでもないけど、正しいわけでも無いのです。
自販機オペレータの仕事が気になっている方は良いところ悪いところが自分に合っているかどうかが分かるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ちなみに僕は、2014年あたり1年半この仕事をしていたんですが(今は転職をして事務仕事をしています。)この仕事ってブラックとよく言われているんですよね。
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そんな自動販売機オペレータの仕事をリアルな目線でご紹介します
自販機オペレータとは、自動販売機の中の飲料を補充して回る仕事です。
自動販売機の補充の仕事をする人のことを「ルートセールスマン」や「自販機オペレータ」って言うんですね。
ここでは、オペレータという呼び名でお話していきます。
自販機オペレータってブラックなんでしょ?
よく世間では、こう聞きます。当時は確かにブラックでした。朝から晩まで自販機トラックは走っていましたし(今でもたまに見るけど)残業代未払い問題で、労使闘争なんかもしていましたね。
ただ、あまりにも離職率が高い仕事なので、会社側もだいぶ対策をしているように思います。
通常1人で任されるオペレータ業務も2人体制3人グループにしたり、自販機の台数を減らしたりしているようですので、かなり働きやすくなってきているのではないでしょうか?
なので、自販機オペレータはやめておいた方が良い?という質問には、今はそこまで激務でも無いけれど、極端に楽では無いかなという回答をします。
僕の働いていた2014年頃は、ぎりぎりブラックの状態だったかなという感じ、
それでも、仕事の早い先輩は、朝7時に会社に来て夕方4時には帰っていましたけれど。
僕は、朝7時に始業して、帰るのはいつも11時頃で睡眠時間は4~5時間が常でした。
だから、休みの日に遊びに行っても寝てばかり、某夢の国のカレー屋さんで昼食後1時間気絶したように寝居るということもありました。(自分では寝ているのに気づいていませんでした。)
1日に回る自販機の台数も30台前後あり、とてもじゃないけれど自分の体力では回りきれなかったですね。
翌日早出して前日未消化分をやったりしていました。
辞めてから1年くらいすると自分が担当していた自販機は続々と減っていきました。
正直「これだけ減ればもう少しやれたかなぁ」と思ったこともありましたが、辞めたことに後悔は無いです。
自販機オペレータの仕事内容についてここで説明しておきたいと思います。
一口に、楽だよ、大変だよといっても人それぞれ感じ方は異なりますからね。
- ルート内の自販機の補充(メイン)
- 自販機の冷温切り替え(夏・冬)
- 自販機の掃除、POP(シール類の張替え)
- 新規ロケ開拓営業
- トラック内の飲料の積替え
- 自販機売上の計上
一般的な仕事内容はこんなもんですね。
メインの仕事は自販機の補充、翌日に回るルートからトラックに乗せる飲料を考えるのも載せ替えるのも毎日行います。あと売上計上は、まとめて金額を出すだけなんで、計数機に流すだけでOK
自販機の冷温切り替えはなかなか大仕事で、その時ばかりは先輩も夜まで残業することが多いです。
自販機の中は、縦横5個づつ飲料を入れる場所があります(6x5というのもあります)が、温に切り替えが出来る場所が決まっています。なので、温に切り替えるゾーンに炭酸が入っている場合は移動しないとダメなわけです。
なので、自販機冷温切り替えは表面のボタンだけでなく、内部も移動移動でかなり手間なのです。
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辞めたということにはよほどの嫌なことがあったんだろうって思いますよね
当然ありました、それはもう数えきれないほどです。
ここではベスト3に絞って紹介します。
【第3位】先輩当たりがキツイ
単純に先輩の当たりがきつかったです。パワハラ間違い無しでした。
通常一人で回るんですが、最初の1年位は先輩に教えてもらいながら一緒に回ります。
その時の当たりがきつかったので、毎日逃げ出そうとしていました。
- お前のせいで帰るのが遅くなるんだよ!
- 何やってんだよ、早くしろ!
- 間違えてんじゃねーよ、ふざけんなよ!
主にこの3フレーズ、今思い返すだけでもゾッとしますね笑
間違いなくパワハラです。
【第2位】3階建てエレベータ無しの学校は地獄
学校の自販機って安いんです。
しかも高校生は学校から出てコンビニとか行けないのでみんな自販機で買います。
だから自販機に何百人の生徒が群がるんですよね。夏も冬も関係なく大変です。
ちなみにそこは女子校だったんですが、夏のスポドリ、冬の甘いやつ(ラテ系)は瞬殺で無くなります。
毎日補充に言っても間に合わないので、夏は特に毎日朝と夕方言っていました。
なんなら1日3回行く必要あるんじゃないか?と思ったほどです。
すっからかんになった自販機の飲料を3階まで1人で運ぶわけですよ。
地獄です。階段の途中で力尽きて何度飲料ぶちまけたことか、足を滑らせて落ちることもありました。
舞台役者が階段から転げ落ちるやつのようにね。
【第1位】仕事が終わらない
映えある?第1位は仕事が終わらないことです。
シンプルに辛いですね。笑
夏は朝7時から仕事で帰宅は日付を回ることもザラでした。
仕事のあと先輩に食事に誘われ、帰りのバイクで自爆事故(居眠り)を起こしたのが退職の決めてでした。
死んでからじゃ遅いんだぞと親に説得されました。
最近は、働き方も変わっていると思うので、こんな働くのはムリじゃないかなと思います。
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特殊な仕事だからこそ得することもあります
辛い辛いばかりでは仕事は続きませんよね。当然好きだった仕事内容もあります。
ちょっと不純な感じな気もしますが、紹介します。
【第3位】勝手に筋肉質に
毎日、重いものを運んでるんですから当然ムキムキな筋肉質になります。
懸垂なんて全く出来なかったですけど、軽々と出来るようになります。
ジムに通うよりも効果的です。
【第2位】売上を上げる楽しさ、自販機は店舗である
これはかなりの魅力でした。
自販機はお店なんです。
オペレータの腕次第で売上もかなり変わってきます。
売り切れ続出の自販機を見たことがありますよね?
ブラックコーヒーだけ売り切れとか、炭酸だけ売り切れとか、釣り銭切れとか、
せっかく買おうと思っても買えないのは、損失ですよね。
売り上げを実感出来るとゲームをやっているような感覚で楽しいです。
【第1位】1人で回る気楽さ、休憩自由、時間調整可能
この仕事を選んだきっかけはこれです。1人でのんびり仕事するの良いですよね。
結構これが理由で入社する人多いんですが、あまりのキツさにみんなすぐに辞めていくんですよね。
半年くらいは先輩と2人で回るので、あまり自由が無いというか、思ったのと違うなと感じたりします。
1人で回るようになってからは、かなり自由が効くので実働時間を減らすために真面目に考えるようになります。
先輩なんかは、朝5時から仕事して15時頃には帰って飲み会みたいなことしている人もいました。
時間調節が聞くのは良いですよね。時間が余れば早く帰ったり、昼休憩を2時間取ったり、自由なんです。
でも、僕は全く仕事が終わらなかったので、昼休憩はなかなか取れませんでした。
人によりますけれど、キツイけれど楽しいですよ。
今は、労基も厳しくなりブラック企業対策もしてきていると思いますので、安心して働けるのではないでしょうか?挑戦してみるのもありですね。
僕は、もう少し1日の台数が少なければまだやっていたかもしれませんね。
仕事自体は楽しかったですし、売上を見るのも好きでしたから。
興味を持った方はぜひ経験してみて欲しいなと思います。
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